シネ・ドライヴ2009が閉幕しました。最終日は参加作品181本から選ばれた4作品が上映されました。各賞はこちらです。

シネ・ドライヴ2009各賞
●大賞 「「ダンプねえちゃんとホルモン大王」 監督:藤原章
●映画侠区賞 「ぼくらはもう帰れない」 監督:藤原敏史
●特別賞 「紅葉」 監督:山崎樹一郎
●観客賞 「テンロクの恋人」 監督:渡辺シン

授賞式の様子
PLANET+1代表富岡邦彦氏 映画侠区主催:戸田光啓氏


「ダンプねえちゃんとホルモン大王」藤原章監督のコメント

受賞の報告を頂いたときピンときませんでした。
自己流で、娯楽を探求した作品だったから、
(お客さんに楽しんでもらえたら…)と願いこそすれ、
賞とは無縁であると考えもしなかったのです。
それだけに嬉しく、感謝します。

今はタレント北野誠さんが大変な状況です。
そして『ダンプねえちゃんとホルモン大王』の公開も見通しがつきません。
こうなれば…北野誠さんの復帰と『ダンプねえちゃんとホルモン大王』の封切り、
どちらが早いか競争です!

「ダンプねえちゃんとホルモン大王」主演宮川ひろみさん 上映前のコメント

どうもありがとうございます。シネ・ドライヴ大賞というのをいただいてとっても嬉しいです。
これから上映しますが、何も考えず、体で感じて見てください。
よろしくお願いします。

ダンプねえちゃんとホルモン大王 主演宮川ひろみさん


「ぼくらはもう帰れない」藤原敏文監督のコメント

作ってから三年間、外国でばかりやっていて国内ではほとんど上映しないままになっていた映画に、大阪でこのような賞まで頂き、英語表記だと「フィルム・ジャンキー」賞と書いてあったのがとくに気に入っております。しかしそれ以上に嬉しい のは、大阪の観客の皆さんにどうも大変におもしろがって頂いたことです。また徹底して「トウキョウ」を舞台にした「トウキョウ」についての映画のはずが、会場のプラネット+1から一歩出てもそのまま映画の世界が連続しているような、妙に中崎町になじんだ映画に見えてしまっていたのも、嬉しい驚きでした。

そんなわけで三年も放置してましたがやっぱりちゃんとニッポンで公開しなきゃあかんなぁ、とやっと責任を感じ始めている一方で、この映画と同様の方法論の実験を大阪でやったらどうなるんだろうという、相変わらずのいい加減な思いつきも本気で考え始めております。というわけで、大阪の皆様には今後ともよろしくおつきあい頂きたく、またお会いすることを楽しみにしております。

ぼくらはもう帰れない 藤原敏史監督(3/13来場)


「紅葉」山崎樹一郎監督のコメント

作り手として、映画という作り物を売り買いするということを肝に銘じ、
現在生業である農業を通じ、農山村の現実をとらえるような
映画を製作、発表していこうと思う。
この度の特別賞ありがとうございました。

紅葉 山崎樹一郎監督(3/19来場)


「テンロクの恋人」渡辺シン督 授賞式でのコメント

今回このような形で、また連作で4本中2本目という中途半端なところで、こういった賞をいただきまして、
大変励みになると同時に、この後もますますプレッシャーも大きくなってまいります。
今後もこれに甘んじることなく、頑張って精進していきますので、また今後も見ていただけると嬉しいです。
どうもありがとうございました。

テンロクの恋人 渡辺シン監督






3度目の登場となる浅川周監督、今回は『ウガチナガス』でのトークです。アーティストとのコラボレーション企画として撮られたこの作品、浅川監督が選んだのは「あらかじめ決められた恋人たちへ」とのコラボレーションです。浅川監督は以前『赤を視る』で「あらかじめ決められた恋人たち」と仕事をしています。
今回の浅川作品で新しい点は、今までメインキャストが女性ばかりだったのに対し、今回は男性がメインキャストの一人となっています。その男性を演じる松野泉さんについてお聞きしました。今まで一緒に映画を撮ってきて、オーディションのエチュード等で松野さんが演技をしているのを見て出演を決められたそうです。

浅川周監督 佐々木育野監督

京都で活動されている佐々木育野監督、前回はプレミア作品の『或る山』で来場いただきましたが、今回は初監督の作品『痴食』での登場です。高校生の時に映画を撮りたいと撮影を開始するも、結局完成に至らなかった、という経験をお持ちの佐々木監督。大学に入学してから映画を作るために、新しい脚本を書きあげ、スタッフを探すために大阪芸術大学の映研をたずねた。というのがこの映画のはじまりだったようです。フィルムの質感を出したいため8mmで撮影、作品的には60年代のアンダーグラウンドカルチャーからの影響を語っていただきました。

ENBUゼミナール出身の濱本敏治監督の『調度いい体温と文字数』そして『光』は、どちらもENBUゼミナール在学中に作られた作品です。濱本監督は、今回シネ・ドライヴ2009でも上映作品に入っている、山下敦弘監督がENBUゼミナールで学生と撮った『子宮で映画を撮る女』にもスタッフで参加されています。2本目の『光』は監督自らの両親が出演しておられ、はじめはほとんど声ぐらいの程度で考えていたものが、撮影を始めてみると両親があまりにも芝居ができるので結構な出演になったということです。
そしてモーション・グラフィック、CGを職業としている藤林久哉監督の『なんか、ついてる』。今回は主演の中村凛太郎さんと橋本梨菜さんもトークに参加していただきました。この作品では役者が先に決定していて、この主役で何か撮る、というところから始まったようです。中村さんは走るのがしんどかった、橋本さんは傘をさしながら自転車に乗るのが難しかったということです。

濱本敏治監督 藤林久哉監督 橋本梨菜さん 中村凛太郎さん






前回、唐津正樹監督の『赤い束縛』で『幸恵』の安川有果監督とのトークバトルの第2弾。今回は安川監督の『幸恵』でのトークです。唐津監督曰く、この作品に魅せられたのは、今回一つに組まれている2作品が似ているにもかかわらず。『幸恵』と組まれていた『夢の楽園、嘘のくに。』では昔からあるストーリー構成(鬱屈した主人公が新たな自分を見つける)に対し、この『幸恵』では、それがなく変わらない部分が面白いということを言われていました。安川監督もそこを意識していて、人物が変わるというより、一つのことが終って、次の場所を見つけるという風にしたかったとのことです。この「幸恵」という人物設定については、何かの原因でこうなるのではなく、何が原因か分からないけれど、こんな人物がいる、ということを描きたかったとおっしゃっていました。

安川有果監督 唐津正樹監督
神農了愛監督 平原夕馨さん

『ユキとカナコの昼下がり』の神農了愛監督と主演の平原夕馨さんです。撮影に入る前に監督と自分の役者像がずれていたと話される平原さん、そこはどう解決しましたか?という質問に答えていただいたのが、自分が演じる役者を考える上で、生い立ちからのプロフィールを作っていくという面白いエピソードが飛び出しました。劇中のユキの設定について、神農監督は、おっとりして綺麗な平原さんを、大阪のおばちゃんという感じで描きたかったとおっしゃっていました。







本日は桃まつりからはじまります。まずは2008年度の「真夜中の宴」より『みかこのブルース』『功夫哀歌/カンフーエレジー』『きつね大回転』のセレクションから。『真夜中の宴』では2作品を監督され、プロデューサーでもある大野敦子さんにご来場いただきました。「真夜中の宴」は桃まつりの核となる数作品に新に監督を増やし、計12作品とし、上映活動を開始されたようです。

大野敦子プロデューサー 桃まつり 桃まつり presents kiss!
山崎都世子監督 粟津慶子監督 竹本直美監督

そして2009年桃まつり「kiss!」から大阪ではプレミア上映となるセレクション、今回の桃まつりでは唯一大阪で活動されている山崎都世子監督の『たまゆら』、今回初参加となる粟津慶子監督の『収穫』、そして第一回桃まつりから唯一全て作品を作られている竹本直美監督の『地蔵ノ辻』です。竹本監督は「救いのkiss」、粟津監督は「ちょっとした弾みで起こるkiss」、山崎監督は「大切に思っている人に愛情を込めたkiss」と、それぞれのkissのテーマをお聞きしました。「桃まつりpresents kiss!」は5月にPLANET+1でレイトショーされます。

続いて、現在3本の商業映画作品を撮っておられる古澤健監督に来場いただきました。今回の1本目の『古澤健のMっぽいの、好き』と2本目『Mっぽいの、大好き』はガンダーラ映画祭に出品した作品とその続編ということです。美学校の授業でのセクハラ騒ぎがネタになり、そのれについてのフェイク・ドキュメンタリー作品です。3本目の『先生、夢まちがえた』は美学校の生徒と作り上げた作品で、今回も上映される高橋洋監督の『狂気の海』と2版に別れて撮影された作品だということです。

古沢健監督 前野朋哉監督

『GOGOまりこ』の前野朋哉監督の再登場です。この作品は大阪芸術大学の卒業製作として撮られましたが、前野監督はこの16mm作品の前に、『ショッキング・ピンク』というビデオ作品も撮られている為、ビデオとフィルムの違いについてお聞きしました。フィルムの方が撮影後すぐに確認できない等、制約が多いため、気合が入り、結果面白いということです。







今回シネ・ドライヴ2009では4作品を出品していただいている、山崎都世子監督が再登場。今回は長編『小夜鳴鳥』での登場です。出演された星川ユリコさんにも駆けつけていただきました。前作『私のノクターン』で上映の厳しさについて実感した結果、人を呼ぶには有名な役者を使わなければいけないと感じ、吉本興業に自ら役者の出演依頼をした話などをお話いただきました。その時まだブレイク前の浅越ゴエ氏を主役にと進められたという裏話なども飛び出しました。星川さんには撮影後、その撮影の衣装のまま次ぎの現場に直行された話や、物語の時代に合わせた小道具のフィルターなしのたばこを吸うというこぼれ話などもお話いただきました。

山崎都世子監督 星川ユリコさん 岡太地監督

『屋根の上の赤い女』を監督された岡太地監督。今回はVIPOという文化庁の若手育成プログラムでの企画から生れた作品を出品いただきました。いままで恋愛映画を中心に撮ってこられた岡監督は、今回甘い恋愛映画を引いた目で見ると、はずかしく面白いだろうというところから始まったということです。今後は、今回もキャラクターであるフェミニンな男性というものを引き目に描きたいということをおっしゃっていられました。

おんなのこ企画 木村莉菜監督 杉崎百依監督

『おんなのこ企画』の木村莉奈監督・杉崎百依監督、そして木村監督の作品に出演された中村綾香さんの登場です。木村監督は『片恋』と『イチゴの隕石』の一編、杉崎監督は『イチゴの隕石』の一編を監督されました。『おんなのこ企画』の趣旨をお聞きすると、おんなのこにしかできない作品を作るということ、女の子の所期衝動や女の子のフラストレーションについての作品だということです。