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2006年9月17日(日)11:00〜18:00  『企画立案、プロデューサーとの攻防』

講師:神農了愛(映画監督)・富岡邦彦(プロデューサー/キュレーター)



9月17日の『企画編』において、監督・制作コースから9名の有志が、富岡邦彦プロデューサーにプレゼンを行った。

まず初めに2時間、神農了愛監督(※1)による、『バロック的狂躁曲』(2006年)を経た、現在構想中の新作企画のプレゼン攻防。富岡プロデューサーの厳しい突っ込みをへながら、盤上に登場人物の相関図を記し、受講生の意見も交えながら 企画を練り上げていくというも の。あっという間に終わり、緊張感を増して、次は受講生の番となる。

受講生9人によるプレゼンは、全部で5時間ほど行われた。それぞれ、プレゼンの応酬で手応えを感じた者、打ちひしがれた者、結果如何に関らずどんづまった者、突破口を見つけた者、様々であったと思う。一部始終を見ていた者としては、この日のプレゼンには二段階があると感じた。 

第一段階は「この企画を何故いま、それも自主制作映画でやる必要があるのか。」という、そもそもの問いである。この問いは単純明快で、そして何よりも重い。この問いへの“答えの出せなさ”で止まるケースもあり、企画者が具体的な“答え”を提示するが、聞く側が共感できないケースもある。しかし、それぞれの“答え”にはもちろん「正解」は与えられない。重要なのは、その企画者が出した“答え”が引き金となり、次の豊かな議論段階へと進めるかどうかだ。これを個人的には、第二段階ととらえた。

第二段階においては、企画者が出した企画の「どこが面白いのか」を、富岡プロデューサー、ワークショップ参加者により、多角的に照射されることとなる。


(※1)神農了愛……宝塚造形芸術大学時代の『堂々巡り。巡り歌』が認められ、現在史上最年少でCO2(シネアスト・オーガニゼーション大阪)の制作助成に選ばれた。最新作は『バロック的狂躁曲』(06)。



企画者が面白いと思った点よりも、議論の場で出た他者による「面白い」と思った点にシフトチェンジしていくケースも出た。真猿氏の『自殺した親友の代わり』などがその好例である。

ワークショップ終了後、受講生による一週間の投票期間を経て、6点の企画が選抜された。次いで、2週間ほどの期間で脚本を公募する。ルールは、「6点の企画に対し、誰が脚本を書いてもよい」ということ。 つまり、ある企画の脚本を書くのは、企画者には限られない。企画を出していない方でも、執筆権がある。


[ 投票による選抜企画6点 ]

『ひたすらな黒々しさに意味などあるはずがない(仮)』 戸田光啓 3票
『タソガレルコーヒーノイロ』 花坂民男 8票
『自殺した親友の代わり(仮)』 真猿 3票
『あなたの生涯は〜トンカツを食べるまで〜』 笹谷遼平 4票
『アロエ女』 藪中輝 4票
『復讐らぷそでぃ(仮)』 皆川由起 11票

神農了愛監督

受講生全員への企画プレゼン

富岡プロデューサーによる、
企画相関図の提案


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