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2006年10月15日(日) 11:00〜19:30 『脚本構成』

講師:いまおかしんじ(映画監督)・女池充(映画監督)



10月15日、東京より、いまおかしんじ監督、女池充監督が来られた。

いまおかしんじ監督は、『たまもの』『かえるのうた』などが絶賛され、現在最注目の映画監督の一人であるが、シナリオに造詣が深いことでも知られている。『復讐するは我にあり』などで知られる馬場当氏に師事し、シナリオを勉強。監督デビュー後のほとんどの監督作は、脚本を大体自ら執筆し、サトウトシキをはじめとする他監督にも脚本提供している。

女池充監督は、『花井さちこの華麗な生涯』『ビタースイート』などで海外も騒がせている、これまた注目の映画監督。数年前にアメリカに渡って、現地で映画館に通いつめ「観る側」としてのレポートも映画藝術に寄稿していた。いまおか監督と対照的なのは、自身の監督作の脚本は、「まず自分一人では書かない」方だということ。西田直子、中野貴雄をはじめとする他の技術者の脚本を監督したり、共同脚本で名を連ねたりする。

この両監督の共通点は、ピンク映画を活動舞台とする映画監督……つまり「最後のプログラム・ピクチャー」といわれる土壌で、職人的な技巧も継承しつつ、コンスタントに監督作を発表しているということ。

このお二人に、受講生の5本の脚本を事前にお読み頂いた。



その5本とは、

『尼僧の華びら 冴子』

戸田光啓
『タソガレルコーヒーノイロ』 花坂民男
『自殺した親友の代わり(仮)』 真猿
『アロエ女』 藪中輝
『復讐らぷそでぃ(仮)』 皆川由起

である。

両監督は事前に、「脚本になる前の企画書も読みたいので、送ってくれませんか。」と提案して頂いた。その熱意に、正直身が引き締まる思いだった。相当な量の事前資料だったが、女池監督の「読む痛みを忘れないように読みます、痛み甘さ恐れを刺激できるように」といった意味の言葉が印象的だった。

ワークショップは、両監督の作品の冒頭上映と、シナリオの冒頭を読み合わせ、それぞれの監督が映画/脚本の両方を解説されるという豪華なイントロダクションからスタート。やがて、シナリオ一本一本について、受講生もまじえてワークショップ史上最長の8時間におよぶディスカッションへと発展する。

以下に、そのディスカッション内容を抜粋ではあるが掲載する。

数時間におよぶ、濃厚な選抜脚本のディスカッションのあとは、脚本を出していない受講生の「企画に出来ていない、撮りたいもの」を両監督が掘り下げ、ディスカッションするという内容にまで発展し、本当に充実した9時間が過ぎた。
 
ワークショップ終了後、このディスカッションを引き取って、2週間の修正期間が与えられ、各執筆者は脚本を書き変えた。

皆川由起さんは当初の「少女の物語」に立ち返って180度といっていいほど作品を転化させた『セツナブルー』を書き上げ、戸田光啓さんは『観音峠』と改めた脚本を書き上げた。藪中輝さんはそのまま脚本を推し進め『アロエ女』改め『タカコ…大丈夫。リョウコも…大丈夫。』を書き上げ、花坂民男さんも『タソガレルコーヒーノイロ』を書き続ける。

これら5本のテキストを俳優コースと、次回ゲスト監督がそれぞれ読み、いよいよ合同オーディション/合同リハーサルを行うこととなる。

いまおか監督・女池監督による総評


いまおかしんじ監督(左)
女池充監督(右)

『アロエ女』総評 藪中輝さんは
緊張しながらも 楽しく話す
戸田光啓さんのプレゼン
ディスカッションはまだまだ続く…


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