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2006年11月19日(日)11:00〜18:00 『合同リハーサル1』 

講師:神農了愛(映画監督)/信國輝彦(俳優)/富岡邦彦(プロデューサー)



オーディションを、もっと深く、多角的なものから始めたい。

そうした意図のもと、リハーサル主体にする予定だった10回目の内容を変え、より強化したオーディション体制をつくる。それは、今回リハーサルの脚本を持ち寄る監督コース・皆川由起さん、戸田光啓さん、石井勇己さん、ゲスト講師の映画監督・神農了愛、そしてプロデューサーの富岡邦彦、5名を一列に配し、その前に各俳優が座って、それぞれの多種多様な質問に応じていくというものだ。

富岡プロデューサーはかつて、「映画を観ていない俳優、演技について語れない俳優が多すぎる」と語った。そうした危惧のもと、今回のワークショップを企画した。

各質問者それぞれ、10分程度の持ち時間を持って、各俳優にそれぞれの質問を寄せていく。

5人5種の質問それぞれに即座に対応するのは、それぞれの俳優にとって、相当な試練になったであろう。「歩き方が見たい」とする戸田さん、俳優が持っているイメージと違ったものをさせてみたがる皆川さん。そして個人的に印象に残ったのは、富岡プロデューサーがそれぞれの俳優に「どんな仕事、アルバイトをしていたか?」をまず聞くことだった。かつて副業としてしかしていなかったであろう「職業」から照射される演技の振れ幅。富岡プロデューサーの提案する小さなエチュードが、各俳優への数十分にわたるインタビューの後に、用意されていく。




オーディションを終了し、神農了愛監督は小谷可南子さんと、吉岡研治さんとを選抜。

戸田光啓さんの『観音峠』の1シークエンスを演出する。数度に渡るリハーサルを繰返し、神農監督は「私は脚本にト書きは書かないんです。ト書きていうのは俳優が自発的に出してくるものだと思っている。ただ、撮影には制限時間がある。制限時間で何も出てこない場合、私は書いていなかったト書きをバーッと書き出し、伝えていくんです。」と語った。リハーサルの場で、両者はじっとその言葉を聞く。

続いて今回は監督コースから、『観音峠』の戸田光啓さん、『セツナブルー』の皆川由起さんが参加。

戸田さんは西山真来さん、安藤匡史さんと組み、カメラワークから指定。どのフレームから映画を切り取るのかを事前に置いた上で、俳優に求めるものを明らかにしていく。

皆川さんは、全く同じ組み合わせをキャスティング。『セツナブルー』の中でも、最もフッとした、不気味なシークエンスを演出した。あまりメリハリの無い、消極的なヒロインの演技を演じることは、今回数回のワークショップでオーディションを勝ち抜いてきた西山さんにも難しかったらしく、さまざまな問題提起が監督コースからも寄せられる。


オーディション風景を
ガラリと変える

神農了愛監督は
今回演出で参加
『セツナブルー』
リハーサル


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