シャイアン

【2009年10月02日 から 10月12日(月) まで 】

『シャイアン』Cheyenne Autumn 1964/U.S.A./142分/カラー

監督ジョン・フォード
製作バーナード・スミス
原作マリ・サンドス
脚本ジェームズ・R・ウェッブ
撮影ウィリアム・H・クローシア
音楽アレックス・ノース
出演リチャード・ウィドマーク(アーチャー大尉)、キャロル・ベイカー(デボラ)
ドロレス・デル・リオ (スパニッシュ・ウーマン)、サル・ミネオ (レッド)
ギルバート・ローランド (ダル・ナイフ)、リカルド・モンタルバン (リトル・ウルフ)
ヴィクター・ジョリー(老酋長)
エドワード・G・ロビンソン(内務長官シュルツ)、カール・マルデン(ウェセルズ大尉)
パトリック・ウェイン(スコット)、マイク・マズルキ(ウィコウスキー軍曹)
ジェームス・スチュアート(ワイアット・アープ)、アーサー・ケネディ(ドク・ホリディ)
エリザベス・アレン(プランタジェネット)、ジョン・キャラダイン(ブレア)

1878年9月7日。荒涼たるインディアン居留地に移されたシャイアン族は、病気と飢えのため約3分の2が死んでいった。
アメリカ合衆国はシャイアン族を保護区に閉じ込めインディアンとの約束も守らない。
そこで酋長達は生き残った同胞をつれて2400キロ北の故郷イエローストーンに帰ることに。
彼らは黙って保護区を出て故郷に向う。
合衆国警備隊のアーチャー大尉は追跡を開始する。
アーチャーは保護区で子供たちを教育するモルモン教徒のデボラを愛していたがデボラはシャイアンに同行する。
一方隊の中にはインディアン征伐に憧れて入隊したスコットとような幼稚で過激な青年もいたが、ポーランド出身の古参軍曹ウィコウスキーもいた。
シャイアンの中にも若く好戦的なレッドもおり、老酋長が亡くなると内部分裂の可能性も孕んでいた。
また新聞の報道は全国に広がるにつれ、インディアンの脅威をかき立てたため野蛮な白人がインディアンを殺しはじめる。
政府は事態を受けてシャイアン叛乱として討伐する空気になり内務長官シュルツには地主からの圧力もかかっていた。
一方、ダッジ・シティでは老練な保安官ワイアット・アープとドク・ホリデイもインディアンの脅威を真に受けた市長の騒ぎに巻き込まれる。
やがて冬になり、寒さと飢えがシャイアンを苦しめ酋長の1人は軍に投降したが、
管轄するウェセルズ大尉はまさに官僚的な職業軍人だったため…。

これまで西部劇の巨匠としてインディアンを悪役として映画を撮って来たフォードが
白人によって追い込まれた少数民族としてのインディアンの運命を描こうとした念願の大作。
シャイアン族とはもちろんアメリカの先住民(インディアン)。
コマンチ族、スー族とともに西部劇には必ず登場する。
しかし殆どが悪役であり、フォード作品でも『駅馬車』では白人に危険をもたらす存在であり
『荒野の決闘』では武器を持たせると危ない野蛮人であった。
しかしフォード自身は撮影を通じてインディアンとの付き合いは古く、
助監督としてウィンゲート・スミスなどインディアンも採用し、
職のない先住民はフォードのおかげて撮影の仕事を手に入れていた。
西部劇の時代が終わりつつあった64年にようやくインディアンを主演にしたこの作品を撮ったのである。

シャイアンを追跡する大尉にはリチャード・ウィドマークそしてデボラにはキャロル・ベイカーが、
シャイアンの二人の首長にはリカルド・モンタルバンとリカルド・モンタルバンそしてドロレス・デル・リオとサル・ミネオ。
またダッジ・シティの独立したエピソードではジェームス・スチュアートが老ワイアット・アープを演じ
アーサー・ケネディがドク・ホリディを演じ、(フォードの『荒野の決闘』でアーサー・ケネディはビリー・クラントンを演じている)
ジョン・キャラダインも顔を見せる。 またジョン・ウェインの息子パトリックがスコットを演じているが、
味のあるウィコウスキー軍曹を演じたのはマイク・マズルキ(かつてのフォード作品ではヴィクター・マクラグレンの役どころ)
64年にすでにこうした少数民族とアメリカ人の問題を普遍的なアメリカのテーマとして
それも超大作に出来たのはフォードならではである。本来のアメリカ映画の進むべき道はここであったと言える。

本来は70mmのシネスコで撮影され上映された。ただし今回のプリントは16mmでスタンダードで古いため少し色彩も褪色していますがご了承ください。また10分ばかり欠落シーンもあります。

(上映16mmプリントスタンダード版/日本語字幕投影)

下記より予告編がご覧になれます

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http://www.reelzchannel.com/trailer-clips/42884/cheyenne-autumn-trailer
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