【2009年07月04日
から
7月10日(金)
まで
】
「シャーリーの好色人生と転落人生」
PLAX-Vol.2
シネ・ヌーヴォXとともに昼上映から夜上映(レイト・ショー)へと連携してお届けする
お薦めインディペンデントのシリーズPLAXの第2弾!
このシリーズで紹介するのは基本的に地方が舞台に製作され、インディペンデント映画独自の味わいと、
あきらかに一般劇場公開の映画の観客の皆さんにも十分楽しんでいただける作品をセレクト。
まさに現在形の日本映画の優れたエッセンスが感じられるものばかりです。
7/4(土)初日は監督来場トークあり。初日のみ20:50からの上映となります。
7/4(土)・5(日)監督特集あり(別ページ参照)
| 監督・脚本(共同) | 佐藤 央「シャーリーの好色人生」 |
| 撮影 | 芦澤明子 |
| 音楽 | 近藤清明 |
| プロデューサー | 冨永昌敬、直井卓俊 |
| 出演 | 福津屋兼蔵(シャーリー)、杉山彦々(中内照彦) 夏生さち、中川安奈、宮田亜紀、小田豊 |
| 監督・脚本 | 冨永昌敬「シャーリーの転落人生」 |
| 撮影 | 月永雄太 |
| 音楽 | 近藤清明、石川司 |
| 録音 | 山本タカアキ、鈴木龍一郎 |
| 出演 | 福津屋兼蔵(シャーリー)、杉山彦々(中内照彦) 平沢里菜子、瀬戸夏実、笠木泉、守屋文雄、戸田昌宏 |
第2弾は『パビリオン山椒魚』そして最新作『パンドラの匣』の公開まじかの冨永昌敬監督が企画・製作するシリーズの2作品(2エピソード)です。
シャーリーと呼ばれる青年とその親友の中内が見知らぬ地方を巡っていろんな事件に巻き込まれる。
第1編は佐藤 央監督が撮る「シャーリーの好色人生」。これは故郷を脱出したシャーリーと中内の二人が、奇妙な女ばかりの一家に居候する中で、モテモテのシャーリーのキャラクターが生きた“おかしな二人”のバディ・コメディ。
そして冨永昌敬が監督する「シャーリーの転落人生」はその前のお話。
シャーリーがどうして故郷を脱出したのか? どうしてタクシー運転手となったのか? シャーリーの妻と複雑な女性関係を巡る。まさに探偵映画のような構成です。
この2本の別の視点から撮られた作品が互いに「好色人生」と「転落人生」を補完しあいます。
こうしてシャーリーという無骨な青年を巡る世界が地方にどんどん広がっていくのでしょう。
時には「007」シリーズのように、時にはジャック・レモンとウォルター・マッソーのコンビのように、
またはマーチン=ルイスかボブ・ホープとビング・クロスビーのように、
いやいやゼロ世代の寅さんのようなシリーズを予感させます。
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『シャーリーの好色・転落人生』−擬似家族の構築と解体−
ともに家族の在り方をベースとしながら『好色人生』と『転落人生』では様相が異なる。
『好色人生』では、他人同士にしか見えない人々の集団がひとつ屋根の下で擬似家族の形態に収まる。
しかし『転落人生』では兄弟のそれぞれの嫁の交換がなされながら、家族関係がゆるやかに拡散し、誰と誰が本当の家族同士で、誰と誰が他人なのかが曖昧にされてゆく。
『シャーリー』の家族関係の構築と解体の過程は、映画の様式美を重んじる佐藤監督と、サスペンスと陰謀劇を映画の基調とする冨永監督の資質の違いにぴったりと合っている。
『好色人生』と『転落人生』を共通して支えているのは女優の強靭さにある。
『好色人生』でオドオドと視線の定まらない男優とは対照的に、女優の眼には殺気が宿っている。
夏生さちがシャーリーに飛ばすキリッとした視線の強さを見よ(冒頭、彼女の睨み顔のアップショットが挿入される)。
或いは、シャーリーにお使いを頼む中川安奈、草むしりを手伝うと申し出る宮田亜紀の間で交錯する殺気立った視線。
『好色人生』は距離を介した男と女の間で交わされる視線劇なのだ。
対して『転落人生』での男と女の距離はぐっと縮まり、素肌を密着させながら、女は官能的な生々しさを体現する。
『シャーリー』は大きな笑いが爆発するのではなく、観る者にクスクス笑いを誘う。
山下敦弘の映画のように脱力系のコメディが流行っているが、マンガ的な力んだ演技で外した笑いを召喚するシャーリーは異質である。
(川村正英)
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とらえどころのない、不思議な男。
シャーリーは、まるで起き上がりこぼしのようだと思った。
達磨さんみたいな形をしていて、ひっぱたいても、蹴ってみても、ころんと後ろに倒れて、すぐ起き上がってくる。
どこからみても丸くて、角がないから、抱きついても痛くない。
すねたり、冷たくしても、怒ったりせず、笑ってそばにいてくれる。
だから、女たちは、安心してシャーリーに素顔をみせ、気ままにふるまえる。
愛憎やら陰謀やら、ややこしいものを抱えて、ぶつかりあう女たちをよそに、当のシャーリーは、至って飄々としている。
今、目の前にいる女性に誠心誠意尽くすのが、彼のありよう。
親友の中内の姉さんだって、宿のお客だって、美女ならなおのこと。
都会の個人主義とは正反対。
田舎で、家から家へと転々としながら、どの家にもなじんでしまうような男。
不協和音で一杯にみえて、実は終ってみると、なんだか懐かしい、居心地のよさを感じるのはなぜだろう?
海が、湖がきれいだから?両監督の巧みな語り口のせい?不思議な音楽?チャーリーの髭も、ちゃらんぽらんな性格も好みではないが、なぜか親近感が湧くから、おもしろい。
そういえば、シャーリーが結婚しているのを隠そうとしていたのを私は知っている。
やっぱり下心はあるのだ。
一体誰が一番好きだったのだろう。
シャーリーの心の鏡に、女たちがどんなふうに映っていたのか、のぞいてみたくなった。
(シネルフレ・映画ライター 伊藤 久美子)
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愛すべきキャラクター
ケレン味のある商業映画はもう飽きたし、難解(芸術的)な映画にはあまり興味がないという方に『シャーリーの好色人生と転落人生』を観ることをお勧めします。
主人公・シャーリーのファンになること間違いありません。キャラクターがすごく良いです。
シャーリーはひたすらモテます。光るようなやさしさで女性の心を捉えていきます。
彼は出会っていく女性と場当たり的な欲望を撒き散らします。が、なぜか憎めません。
(物語にドロドロとした粘着性はありません。)
また彼はブリーフ姿で激昂することがあります。しかし笑顔の人です。
物事に頓着せず、飄々としています。
どうでしょうか、ちょっと観たくありませんか?
少し興味の出てきた方はぜひ劇場まで足を運んでください!
高橋/劇場スタッフ
スケジュール
|
20:00〜 |
| 7/4(土) |
(20:50~)シャーリーの好色人生と転落人生 |
7/5(日) |
シャーリーの好色人生と転落人生 |
7/6(月) |
シャーリーの好色人生と転落人生 |
7/7(火) |
シャーリーの好色人生と転落人生 |
7/8(水) |
シャーリーの好色人生と転落人生 |
7/9(木) |
シャーリーの好色人生と転落人生 |
7/10(金) |
シャーリーの好色人生と転落人生 |
7/4(土)初日は監督来場トークあり。
7/4(土)・5(日)監督特集あり(別ページ参照)
料金
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作品名 |
| 一般当日 |
1500円 |
| 会員・学生 |
1000円 |
ホームページ
http://www.koshoku-tenraku.com/