白石晃士特集〜「オカルト」公開記念〜

【2009年06月06日 から 6月19日(金) まで 】

白石晃士特集〜90年代自主映画の軌跡

白石晃士【監督プロフィール】
 1973年6月1日新月の夜、産気づいた母を運ぶ父の車の中、福岡県福岡市天神あたりで産声を上げ、必殺シリーズの再放送や心霊・UFO・超能力を扱った番組に熱中しながら健やかに育つ。
思春期に見た『ジョーズ』『遊星からの物体X』『死霊のはらわた』『ターミネーター』『狂い咲きサンダーロード』『ファントム・オブ・パラダイス』、テレビの初期必殺シリーズを、自分の映画の原点とする。
 九州産業大学芸術学部美術学科に入学、2年生のとき学費未納で退学になるが、所属していた同大学の映画研究部に居座り続け、数本の自主映画を作る。
94年、福岡で撮影された石井聰亙監督の『水の中の八月』に制作進行として参加、初めてプロの現場に入って心身ともにボロ雑巾のようになりながら働き、貴重な経験を得る。
 映画研究部の協力を強引に得て作ったお笑い暴力映画『暴力人間』(97/共同監督・笠井暁大)が、ひろしま映像展98で企画脚本賞・撮影賞を受賞。
97年に何となく上京し、アルバイトをしながら作った完全男主観の偏屈恋愛映画『風は吹くだろう』(98/共同監督・近藤太)が、ぴあフィルムフェスティバル99で準グランプリを受賞。
2000年、矢口史靖監督の誘いを受け『ウォーターボーイズ』のメイキングを担当し、60分テープ100本以上の素材から厳選された、成長するボーイズたちの姿が好評を得る。
以後、心霊ドキュメンタリーを多数手がけ、その流れで仕事の主流はホラーになるが、本人はホラーに固執しているわけではなく、「ロマンのある映画を作りたい」という。
イメージリングス

6/13(土)監督白石監督 しまだプロデューサー来場トーク

【白石晃士フィルモグラフィ】

●自主映画『暴力人間』(97)
『風は吹くだろう』(98)

●メイキング
『ウォーターボーイズ』メイキング「28人のアツイ夏」「矢口映画の作り方」(01)
『棒たおし!』メイキング「MAKING OF 棒たおし!」(02)※ポスプロのみ演出

●ビデオ&DVD
『日本怨念地図 検証!! 杉沢村の呪い』(01)
『怪奇! アンビリーバブル2』(02)
?『陰陽師 呪詛返し』(02)
『陰陽師2 人魔調伏』(02)
『ほんとにあった! 呪いのビデオVer.X3』(02)
『ほんとにあった! 呪いのビデオVer.X4』(02)
『日本怨念地図2 検証!! 樹海の呪い』(03)
『陰陽師 実録! 百鬼封滅』(03)
『集団自殺ネット』(03)
『心霊写真奇譚』の二編「思い出のポラロイド」「届けられたモノ」(06)
『ウワサの真相! 口裂け女』(07)
『幽霊ゾンビ』(07)
『裏ホラー』(08)

●TV
『日本のこわい夜』の一編「大生首」(04)
『日本のこわい夜 特別篇 本当にあった史上最恐ベスト10』(05)

●映画
『ほんとにあった! 呪いのビデオ THE MOVIE』(03)
『ほんとにあった! 呪いのビデオ THE MOVIE2』(03)
『呪霊 THE MOVIE 黒呪霊』(04)
『日野日出志のザ・ホラー 怪奇劇場 怪奇!死人少女』(04)
『ノロイ』(05)
『口裂け女』(07)
『タカダワタル的ゼロ』(08)
『グロテスク』(09)
『オカルト』(09)
『テケテケ』(09)
『テケテケ2』(09)


Aプロ(100min)

『エディプスの失敗』(1994年/8ミリ/20分)
監督:白石晃士、高崎哲治

落ちこ映画研究部の小野は恋人をヒロインにしたクサイ青春映画を作り始めるが、
ワガママでアクの強いスタッフや出演者に振り回され、次第に疲弊していく。
そして最後の撮影の日、ついに小野の怒りが爆発し…。


自主制作映画の内幕を描いたコメディ。
白石が映研部員の監督役で主演し、カット割りや暴力描写、お笑いの要素などモロに北野武の影響が見られる、
『暴力人間』の前身とも言うべき作品。
ここから続く“別々の三人との共同監督”という白石の特殊な三部作の始まりであり、監督役・白石の『オカルト』へと続く始まりでもある。
制作してから15年ものあいだ上映されずに眠っていた超激レア映画。

『暴力人間』(1997年/DV/80分)
監督:白石晃士、笠井暁大

パQ大学映画研究部の白石は、部の厳しい上下関係に疑問を抱いていた。
そこで、かつて新入生歓迎コンパでOBを殴って退部した笠井と稲原を取材し、
問題を追及するドキュメンタリーを作り始める。
だが二人の暴力行為に振り回され、撮影はメチャクチャに。
その問題で映研から強制退部を言い渡された白石は、笠井・稲原と共闘しながら映研との対立を深め、
学園祭の夜、ついにOBと対決する。


PFF'98に出品するも「こんなものを人に見せてはいけない!」
と本物のドキュメントと勘違いされ一次審査で落選し、
ひろしま映像展 '98では上映中に観客の半分が席を立ったが一部の熱狂的な支持を受け企画脚本賞・撮影賞を受賞したという名誉を持つ。
『ありふれた事件』と北野武からの影響を“お笑い暴力映画”として結実させた、白石初のフェイクドキュメンタリー。
何と現在、リメイク版を準備中!

Bプロ(110min)

『風は吹くだろう』(1998年/DV/110分)
監督:白石晃士、近藤太

映画監督を志す町田は、買ったばかりのビデオカメラを回しながら恋人・夕希子の浮気現場に乗り込み、別れることととなる。
彼女の浮気の原因は何だったのか? なぜ自分から離れてしまったのか?
その疑問を考察するため、町田は夕希子との日々を再現した劇映画を作り始める。
その中で、いかに自分が彼女に対してダメな男だったかを自覚していく町田。
だが、ある人物から夕希子の衝撃の事実を知らされ…。


フェイクドキュメンタリーと再現ドラマを交錯させた大胆な構成で見せる、完全男主観の偏屈恋愛映画。
痛い恋愛をした男性、女の子の考え方が分からない!という男性は、過去の経験を思い出しながら「イタタタ…」と楽しめること間違いなし。
この時点で既に白石のフェイクとフィクションへの考え方、ロマンと感動への執着は明確に描かれており、
『オカルト』はこの延長線上にあることが分かる。
PFF'99準グランプリ。


スケジュール

18:00〜 20:00〜
6/6(土) 監督トーク+A B
6/7(日) B
6/8(月)  A
6/9(火) B
6/10(水) A
6/11(木) B
6/12(金)  A
6/13(土) B+白石監督トーク
6/14(日) A
6/15(月) B
6/16(火) A
6/17(水) B
6/18(木) A
6/19(金) B
6/6(土)初日は監督来場トークは無料です。
6/13(土)監督来場トークは無料です。

料金

白石晃士特集
一般1回券 1000円
会員・学生1回券 800円
会員・学生2回券 1500円

ホームページ

http://www.imagerings.jp/
ホームニューススケジュールアクセスシネマテーク