【2010年02月11日
から
2月26日(金)
まで
】
中国インディペンデント映画祭2010
大阪アジアン映画祭 アジアン・ミーティングと連携しつつ東京で開催されるよになった中国インディペンデント映画祭もますます充実しなないようです。
一昨年のアジアン・ミーティングで来阪したチャオ・イェ監督が来阪時に語っていた最新作の『ジャライノール』
そしてアジアン・ミーティングでは毎回新作を初回し全長篇を上映してきたイン・リャン監督の『グッド・キャット/好猫』の再映も含め、
今回限りの最新作から、ヨーロッパでは大いに評価されながら日本には入ってこなかった『牛乳先生』なども含まれています。
開催概要
昨年に引き続き、今年も中国インディペンデント映画祭を開催いたします。
これは世界で高い評価を受けながらも、日本ではほとんど上映されることのない中国の優れたインディペンデント作品を紹介する映画祭です。
中国では長く映画は政治宣伝のための手段と位置づけられていたため、体制内での製作しか認められず、内容も検閲で厳しく制限されてきました。
しかし、最近では自由な表現を追求する映画作家たちが自分で資金を調達し、制約を受けることなく製作したインディペンデント映画が数多く生まれています。
その多くは激動する現代中国社会で生きている人々の不安感や、庶民の強かさを鋭くリアルに描いており、中国国内では公開されることが無くとも、海外の映画祭で高く評価されています。
今年はそんなインディペンデント作品の中から全9プログラムを上映いたします。
日本でも知られつつある応亮(イン・リャン)監督の新作『グッドキャット』、物乞いの少女を描き、世界の50を超える映画祭で上映された『小蛾(シャオオー)の行方』、
インディペンデント映画でありながら上海国際映画祭でも賞を獲った『ジャライノール』、
父親の医療費のため娼婦として働く女性を温かいまなざしで撮ったドキュメンタリー『収獲』、
80后と呼ばれる若手監督たちによる短編集など、より多様な作品を集めました。
中国インディペンデント映画祭実行委員会 代表 中山大樹
『ジャライノール』紮賚諾爾/JALAINUR 2008年/92分/HDV(1回上映のみ)
釜山国際映画祭国際批評家賞
シンガポール国際映画祭アジア映画推進連盟賞
上海国際映画祭アジア新人部門監督賞 他
内モンゴル・ジャライノールの炭鉱で蒸気機関車の運転士をしている朱とその弟子の李は、良きパートナーであった。
だが朱は娘夫婦と暮らすため炭鉱を離れることに。それを知った李は、朱が行く町まで見送ることにする。
風景の美しさもさることながら、男たちの表情に監督の力量を感じずにはいられない傑作。
※本作は2/21(日)15:00より1回だけの特別上映です。(2/11より整理券を発券いたします)
監督:趙曄(チャオ・イエ)
1979年北京生まれ。北京電影学院アニメーション学科卒業。デビュー作『馬烏甲』(06)が各国の映画祭で注目され2008年の「大阪アジアン映画祭・アジアン・ミーティング大阪」で来阪した。本作は彼の2作目。
1回限りの上映です。初日より整理券を発券いたします。(限定40枚)
『グッド・キャット』好猫/GOOD CAT年/103分/HDV
ブリスベン国際映画祭国際批評家連盟賞
中国后天双年度電影賞
四川省自貢の不動産会社で社長の運転手をしている羅亮は欲のない男。
妻からのプレッシャーもモノともせず、とても気楽に生きている。
しかし、そんな彼の暮らしにはたくさんの不安要素があった。
社会風刺を得意とする監督が、黒猫白猫論からタイトルを取った本作で、経済成長の陰にある社会の歪みを浮き彫りにする。
監督:応亮(イン・リャン)
1977年上海生まれ。北京師範大学芸術科で映画を学び、その後重慶大学で映画監督を専攻。本作は『あひるを背負った少年』、『アザーハーフ』に次ぐ長編3作目。
『シャオオー小蛾の行方』血蝉/LITTLE MOTH 2007年/99分/DVCAM
カイロ国際映画祭デジタル部門金賞
エルサレム国際映画祭自由精神賞
香港国際映画祭デジタル部門銀賞
病気で歩けなくなった11歳の少女・シャオオーは、千元である夫婦に売られ、街角で物乞いの商売をさせられる。
ある時、やはり物乞いをしている片腕の少年から逃亡をもちかけられる。かくして2人の逃避行が始まるのだが…。
中国の闇を描く社会派ドラマでありながら、スリリングな展開からも目が離せない。
監督:彭韜(ポン・タオ)
1974年北京生まれ。北京電影学院文学科卒業。
学生時代から短編作品が海外の映画祭で紹介されていた。
本作は世界の50を超える国際映画祭で上映され、賞を多数獲得している。
イメージ・フォーラム・フェスティバルでも『リトル・モス』のタイトルで昨年上映された。
『武松の一撃』武松打我/Lost In Wusong 2005年/93分/16mm→DVCAM/字幕 日本語、中国語
香港国際映画祭国際批評家連盟賞
ブリュッセル・インディペンデント映画祭主演男優賞
水滸伝の豪傑・武松に憧れる門徳松が、念願かなって武松の映画を監督することに。
ところが主演俳優は決まらないし、プロデューサーとは揉めるし、
女優からは色目を使われ、トラブルも続出。
奇跡を待ち続けるこのダメ青年に、明日はあるのか。主演は『おはよう北京』の余皚磊。
監督:陸一同(ルー・イートン)
1963年北京生まれ。86年から多くの映画やドラマの撮影に参加。欧米で芸術家、俳優として活躍した経験も持つ。
監督デビューとなった本作は、十数カ国の映画祭に参加した。国家電影局からの上映許可も得ているが未公開である。
『牛乳先生』一只花_牛/The Black And White Milk Cow 2004年/98分/DVCAM
フリブール国際映画祭文化賞、審査員賞
ニューデリーアジア映画祭アジア映画推進連盟賞
父を亡くし、高校を退学して田舎に帰ってきたチンションは、村長から小学校の先生に任命される。
だが村は財政難。村長は、給与の代わりにチンションに乳牛を一頭与え、牛乳を売って金にするよう勧める。
子供たちの成績は優秀で、牛も元気に乳を出し、とても順調に思えたのだが…。
最近注目を浴びている楊瑾監督のデビュー作。
監督:楊瑾(ヤン・ジン)
1982年山西生まれ。00年から山西電影学校で、04年から北京師範大学で映画を学ぶ。
『二冬』(08)が釜山国際映画祭で特別賞を獲り、
次作がロカルノ国際映画祭から資金提供を受けるなど、今注目すべき監督の一人である。
『新鋭監督短編集』新鋭導演短片集/The New Short Films88分/DV
| 『阿Q魚伝』Q魚的下午/F.I.L.L K.I.S.H2005年/10分 |
| 監督:林哲楽(ゼロ・リン) |
| 『キャンディ』糖果/CANDY 2007年/16分 |
| 監督:趙楽(チャオ・ルー) |
| 『息子とゴキブリ』儿子與螂/Son and Cockroach 2007年/37分 |
| 監督:欧陽杰(オウヤン・ジエ) |
| 『北京へようこそ』北京歓迎_/WELCOME TO BEIJIN 2008年/25分 |
| 監督:盧茜(ルー・シー) |
昨年、重慶民間映画交流展で上映された作品群の中から、80后と呼ばれる80年代生まれの監督たちによる短編4本をセレクト。
若手の作品から将来の中国インディペンデント映画を探る。
『収穫』麦收/Wheat Harvest 2008年/98分/DVCAM/ドキュメンタリー
シネマ・デジタル・ソウル グランプリ
香港華語ドキュメンタリー映画祭銅賞
雲之南記録影像展 観客賞他
ホンミャオは北京の床屋で働く、いわば風俗嬢である。仲間や男友達に恵まれ、楽しく毎日を過ごしている。
しかし、故郷の父が深刻な病気にかかっており、彼女はその治療費を負担していたのだった。
社会の底辺と思われがちな人々を、生き生きと魅力的に見せてくれる強くて優しいドキュメンタリー。
中国でタブー視される性産業従事者を正面から撮ったこの作品は、香港や台湾でも物議をかもした。
監督:徐童(シュー・トン)
1965年北京生まれ。スチールカメラマンとして働く傍ら小説を執筆。
映像作品は本作が初めてながら、アジア各地で賞を受賞した。
『俺たち中国人』我是中國人/I'm Chinese 2007年/75分/HDV/ドキュメンタリー
ロシアと国境を接する黒竜江省のある村には、第1次大戦中に逃れてきたロシア人の末裔たちが暮らしている。
ロシア人の顔をし、中国国歌も満足に歌えない彼らだが、自らのアイデンティティを中国に求めている。
そんな村人たちの冬の生活を、ある兄弟を中心に捉えたドキュメンタリー。
社会学的な対象としてだけでなく、強烈なキャラクターも魅力的。
監督:沈少民(シェン・シャオミン)
1956年黒竜江省生まれ。現代アートの世界では高名で、アメリカやヨーロッパでも数々の個展を開いてきた。
本作が初の影像作品。于広義監督の『最後の木こりたち』ではプロデューサーを務めた。
影像作品は本業ではなく、映画祭に応募したこともほとんどないが、現在も幾つかの作品を撮影中。
『オルグヤ、オルグヤ…』Aoluguya,Aoluguya… 2007年/90分/DV/ドキュメンタリー
広州国際ドキュメンタリー映画祭潜在力賞
内モンゴル北部に暮らすエヴェンキ族は、政府から狩猟を禁止され、新しい居住区へ移住させられた。
しかし、彼らの一部はオルグヤの森に戻り、昔ながらの生活を続けている。
夫と死別し、子供とも離れて暮らすリュウ・シアは、アルコールが手放せない。
弟のウェイ・ジアも、目標を見失って酒びたりの日々。
そんな彼らを酋長のマリアが見守る。時はゆっくりと流れ、遠くにトナカイの声が聞こえる。
監督:顧桃(グー・タオ)
1970年内モンゴル生まれ。内モンゴル芸術学院で油絵を、その後北京で写真を学ぶ。
写真家としても活躍しており、受賞歴も多数。
03年からオルグヤのドキュメンタリーを撮り続けている。
スケジュール
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14:00〜 |
15:00〜 |
16:00〜 |
18:00〜 |
19:00〜 |
21:00〜 |
| 2/11(木/祝) |
グッド・キャット |
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シャオオーの行方 |
武松の一撃 |
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| 2/12(金) |
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収穫 |
牛乳先生 |
| 2/13(土) |
短編集 |
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俺たち中国人 |
オグルヤ.オグルヤ |
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| 2/14(日) |
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武松の一撃 |
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牛乳先生 |
シャオオーの行方 |
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| 2/15(月) |
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グッド・キャット |
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| 2/16(火) |
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収穫 |
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| 2/17(水) |
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武松の一撃 |
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| 2/18(木) |
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オグルヤ,オグルヤ |
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| 2/19(金) |
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短編集 |
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| 2/20(土) |
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牛乳先生 |
(17:00)収穫 |
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武松の一撃 |
| 2/21(日) |
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ジャライノール |
(17:00)オグルヤ、オグルヤ |
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| 2/22(月) |
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俺たち中国人 |
| 2/23(火) |
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グッド・キャット |
| 2/24(水) |
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オグルヤ、オグルヤ |
| 2/25(木) |
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シャオオーの行方 |
| 2/26(金) |
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牛乳先生 |
料金
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中国インディペンデント映画祭 |
| 一般1回券 |
1500円 |
| 会員/学生1回券 |
1000円 |
| 会員/学生3回券 |
2500円 |
※チラシの料金表記では会員/学生3回券が3500円となっておりましたが2500円が正しいです。
2/21(日)15:00〜のジャライノールは1回のみの上映なので初日に受付にて整理券を貰ってください。
ホームページ
http://cifft.net/