【2009年10月03日
から
10月10日(土)
まで
】
『ドクター・ブル』Doctor Bull 1933/U.S.A./78分/白黒
| 監督 | ジョン・フォード |
| 原作 | ジェームズ・グールド・コゼンス |
| 脚本 | ポール・グリーン |
| 撮影 | ジョージ・シュナイダーマン |
| 出演 | ウィル・ロジャース(ブル先生)、ヴェラ・アレン(ジャネット・カーメイカー)、
マリアン・ニクソン(メイ・トイッピング)、ルイーズ・ドレッサー(バニング夫人)、
アンディ・ディヴァイン(ラリー・ワード)、ルイーズ・カーター(イーリー夫人)
ロチェル・ハドソン(ヴァージニア)
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コネチカット州の小さな町の年末の日曜の朝。口は悪いが陽気で善良なブル先生はこの町医者である。
しかし美人の未亡人ジャネットとは抜き差しならぬ関係、町では既に噂が広がりつつあった。
その日は飲食店で働くラリーの腹痛の訴えから始まり、電話交換手のメイと結婚したばかりのジョーの往診、
ジャネットの経営する酪農場のジャージー牛の脚の麻痺の治療からイタリア系大家族のルイの嫁マリエッタのお産まで。
しかし一方ではメイミーを診療に行くが手遅れで、彼女は10代の若さで亡くなったためバニング夫人はブル先生を責める。
翌日にはフットボール選手バニング家の娘ヴァージニアの恋の診察にまで巻き込まれる。
春になってチフスが流行する。原因は発電所建設中の工事現場の排水の可能性も。
ブルは小学生を手始めに住人全員への予防接種を始めるがバニング一家はブル先生を追放するための集会を行うが…。
田舎町で孤軍奮闘する医師を主人公にした人間喜劇。
主演のウィル・ロジャースは20年代
にアメリカを代表するユーモリスト親爺で
チェロキー・インディアンの血をひく知的な喜劇人(ユーモリスト)。
政治的な発言も多く、大統領選に立候補したこともあった。
「私は嫌いな人とまだ会ったことがない」という名言で知られる。
アメリカンでは誰もが知っている人物で
アメリカ海軍の原子力潜水艦の名前にもウィル・ロジャースと付けられたり、
「ウィル・ロジャース現象」:集合の中の1つの数を別の集合に移した結果、両方の平均が高くなる現象
といった言葉も生まれた。
また、1926年に、イリノイ州のシカゴからカリフォルニアのロサンゼルスを結ぶ
幹線道路となったルート66は“ウィル・ロジャース”ストリートとも呼ばれている。
日本ではウィル・ロジャースも知られることがなかったのは作品が未公開のままだったこともあるが、
故・淀川長治氏もこのロジャースの言葉を人生の信条としてあげていたため名言は多少有名ではあった。
この作品に続いてフォードはロジャーズ主演の3部作として『プリースト判事』『周遊する蒸気船』と続いた。
しかしこの『ドクター・ブル』は日本ではソフト化もされていない貴重な作品である。
フォード曰く、「ウィル・ロジャースにかかってはどんな優れ他た脚本もかたなしだった。
〜大半はロジャースが自分で考えてしゃべったセリフだ」
そしてロジャース自身でも気に入った映画作品が本作であったという。
(上映:16mmプリント/日本語字幕投影)
下記YouTubeよりウィル・ロジャースのラジオでのトークが聞けます。
ホームページ
http://www.youtube.com/watch?v=SY1KYaCYh4M&feature=related