世界漫画映画特集

【2008年09月01日 から 9月 6日(土) まで 】

アメリカ・カートーン特集

ウィンザー・マッケイからアブ・アイワークス、ポール・テリー、テックス・アヴェリーなどアメリカのアニメ史の原点となった作家たちによるカートーン集! 
ウォルト・ディズニーだけがアメリカのアニメではない。ディズニーと同時代に活躍しながらその後消え、忘れられていった20〜30年代のアメリカのアニメーション作家たち、そして数々のキャラクターたち。ミッキーマウス以前にも魅力的なキャラクターはたくさん存在していた。独自の笑いのセンスをアニメで磨いた後のコメディ監督フランク・タシュリンや天才テックス・エイヴリーらまさに奇想天外のメタモルフォーセズ・ギャク満載!









Aプロ【サイレント作品/マッケイ、サリヴァンからランツまで】(52min)



「ルシタニア号の沈没」Winsor McCay's Sinking of the Lusitania 1918/12min
制作:ウィンザー・マッケイ

実写を組み合わせた初期アニメ。ウィンザー・マッケイは、1905年から1911年までニューヨーク・ヘラルド紙で連載された漫画作品『夢の国のリトル・ニモ』 (原題:Little Nemo in Slumberland)と、1914年に制作されたアニメーション映画『恐竜ガーティ』(原題:Gertie the Dinosaur)で知られるアメリカのアニメの創始者!

「フェリックスの贋ツボ騒動」Felix the Cat : False Vases 1929/6min
演出:オットー・マスマー
制作:パット・サリヴァン
「フェリックスのオーシャンティックス」Felix the Cat : Oceantics 1930/9min
演出:オットー・マスマー
制作:パット・サリヴァン

アメリカの漫画家パット・サリバンが1919年に創作し、ジョー・オリオローが新聞に漫画連載。アニメーターであるオットー・メスマーが制作したアニメ「Feline Follies」が1923年に劇場に登場。以後短編が多数制作された、以前のタイトルの日本語読みはフェリックスであったが現在はフィリックスとなっている。
1920年代を代表するアメリカのアニメーション・スタジオはパット・サリヴァン・スタジオであった。サリヴァンはオーストラリア生まれのイギリス育ち、1914年にアメリカに移住し新聞漫画を書いていた。10年代を代表するバレー・スタジオでアニメーターを経験後自身のスタジオを作り、『サミー・ジョンソン』'16、そしてアニメ版『チャップリン』'16-19で有名になった。そしてサリヴァンと彼のアニメーター、オットー・メスマーは1919年『猫のフォーリー』という作品の中に黒猫を登場させ、この「呪いの黒猫」ならぬ「幸運の黒猫」がフェリックスと名付けられた。サイレント時代のミッキー・マウスと後に呼ばれフェリックスは大スターになる。サリヴァンはフェリックスをトーキー化することなく1932年に亡くなりスタジオは閉鎖された。(ちゅなみにアブ・アイワークスとウォルト・ディズニーがネズミのキャラクター「モーティマー・マウス」を創造したのは28年、その後トーキー化とともに『蒸気船ウイリー』でミッキー・マウスとしてデビューする。)


「金の鵞鳥」The Golden Goose (不詳)8min
演出:不詳
制作:不詳
「黒猫のねずみは苦手」 (不詳)8min
演出:不詳
制作:不詳
『チビ公の競馬』 (不詳)10min
演出:不詳
制作:不詳

『The Golden Goose』は黒猫は出てくるがパット・サリヴァン作品ではなく、偽物である。『黒猫はネズミが苦手』『チビ公の競馬』は実写と組み合わされているのでジュリアス・ザ・キャットの可能性も高く『アリス・コメディース』という実写合成ものの短編ろうと思われるがあるが上記の3作品は英語題名不詳のため確定できないままの作品。

「オズワルドのキスと呪い」Ozwald The Lucky Rabbit : Kisses and Kurses 1930/11min
アニメーター:R・C・ハミルトン、ビル・ノーラン、トム・パルマー
制作:ウォルター・ランツ、カール・レムリ

ディズニーがアブ・アイワークスとともに『漫画の国のアリス』などの製作をはじめユニヴァーサルから配給されたころにアリスにとってかわるキャラクターとして創造された。しかしこのキャラクターとともに当時のスタッフであったルドルフ・アイジング、ヒュー・ハーマン、フリッツ・フレージングはカール・レムリに引き抜かれこれがきっかけでディズニーはキャラクターの著作権を管理するようになったのである。



Bプロ【トーキー作品/ヴァン=ビューレンからアヴェリーまで】(55min)

30年代のヴァン=ビューレン作品から50年代テクニカラー時代のテックス・アヴェリーまでまさに黄金時代へと突入するアメリカ漫画の世界!

「動物学校」Good Old Schooldays 1930/サイレント版8min
制作:ヴァン=ヴューレン
「曲乗り石器時代」Stone Age Stants 1930/サイレント版/8min
制作:ヴァン=ヴューレン、ポール・テリー
監督:ジョン・フォスター 

ヴァン=ビューレンはフェルブス映画社でポール・テリーと対抗し最初にトーキー化を試みた人物。以後独立しかし、ポール・テリーの『アルファルファじいさん』や『ミッキー・マウス』などを「盗んだ」ことでも知られる。以後独立姉妹編にThe Stone Age Errorがある。演出のジョン・フォスターもテリーの下にいた人物である。

「のど自慢放送局」Barnyard Amateurs 1936/白黒/トーキー/5min
制作:テリートーンズ
監督:ポール・テリー、フランク・モゼール

20年代にサリヴァン・スタジオと並ぶブレイ・スタジオから仕事を始め、ディズニーやフライシャー兄弟とともに初期アメリカ・アニメーション界の立役者ポール・テリーは後に独立しディズニーの「シリー・シンフォニー」に対抗し「テリー・トーン」というシリーズを作った。ラジオ放送が世界を席巻する内容で世界の女性のダンスがなまめかしい。

「玩具の國」不詳/5min
制作:ヴァン=ヴューレン、ポール・テリー
監督:ジョン・フォスター 
「ハバードばあさん(王様と犬)」Old Mother Hubbard 1935/U.S.A./10min
製作・動画:アブ・アイワークス
音楽:カール・スターリング

ディズニーととも漫画映画を作りはじめ、ディズニーとともにミッキー・マウスも生み出した初期のディズニー・プロの中心人物はアブ・アイワークス(UB・Iwerks)である。1930年代初頭には独立し『蛙んのフィリップ』シリーズや『ジャックと豆の木』'34で活躍し各社を渡り歩き1940年には再びディズニーにも戻っている。その後ディズニー・プロの技術部として二度アカデミー賞を受け、ヒッチコックの『鳥』の特殊技術も担当したことが知られる。1971年に亡くなった。

「チリー・ウィリー」Chilly Willy 1953/7min
製作:ウォルター・ランツ
「魚の英雄」The First Flying Fish 1955/6min/白黒版
製作:ポール・テリー
「善人エド」Field and Scream 1955/U.S.A./10min/テクニカラー 
製作:フレッド・クインビー 
演出:テックス・アヴェリー 
音楽:スコット・ブラッドレー

テキサス出身のフレッド・アヴェリーは1930年にポール・テリーの下でアニメーターとなり、『小犬のパディ』シリーズを手掛け、32年にはウォルター・ランツの下で『うさぎのオズワルド』シリーズを、その後ワーナー・スタジオ入りし「バッグス・バニー」などのキャラクター作りにも参加。この時期から独特の過激なギャグが開花しはじめた。42年から55年まではテックスの名でMGMにおいて『犬のドルーピー』『気違いリス』シリーズなど65本を演出49年を頂点に奇想天外なアニメ独特のギャグで魅せた。55年にはユニヴァーサルのウォルター・ランツの下で再びペンギンの『チリー・ウィリー』シリーズを手掛けるが、56年にはCMの世界に移ったアメリカアニメのギャグの天才である。今回上映の作品はMGM時代の傑作の1本である。

スケジュール

13:00〜 14:00〜 19:30〜
9/1(月) A
9/2(火) B
9/3(水) A
9/4(木) B
9/5(金) A
9/6(土) A B
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