新年に観る名作!

【2012年01月09日 から 1月27日(金) まで 】

クリスマスから年末に観ておきたいこの4本! まずは少女映画の傑作「マリアンの友だち」とアステア主演の最後のミュージカルであり60年代イギリスのポップスの女王で「チップス先生さようなら」でも知られるペトゥラ・クラーク主演のファンタスティックな2本。そしてちょっと大人の2本は若きデ・ニーロが主演し、フィツジェラルドの原作を映画化した大作にしてエリア・カザンの遺作。イタリアの鬼才とよばれたベルトルッチがデ・ニーロ主演の大作「1900年」の後に監督し、アメリカの女優ジル・クレイバーグを起用した「ルナ」





「マリアンの友だち」The World of Henry Orient 1964/U.S.A./107 分(カラー・スタンダード版)

監督ジョージ・ロイ・ヒル
脚本ナナリー・ジョンソン、ノーラ・ジョンソン
原作ノーラ・ジョンソン
撮影ボリス・カウフマン、アーサー・J・オニッツ
音楽エルマー・バーンスタイン
出演ティッピー・ウォーカー、マリー・スパース、ピーター・セラーズ, ポーラ・プレンティス、アンジェラ・ランズベリー

60年代ニューヨーク。中流の母子家庭の娘マリアンは転校生のヴァルと知り合って意気投合し空想と冒険の世界を楽しむ。ピアニストのヘンリー・オリエントのファンになって追い回すが、人妻と不倫中のプレイボーイからすると迷惑千万。チャンスの時に現れる2人の小悪魔に怯えることになるが二人は空想の世界で追いかけ回す。クリスマスの休暇になるとヴァルの母親が帰国するが…。

フォード作品等で知られる脚本家ナナリー・ジョンソンの娘ノーラ・ジョンソンの自伝的小説を父と娘が脚色。監督は新進だったジョージ・ロイ・ヒルがちょっとヌーヴェルヴァーグ風の味付けで仕上げた。撮影はジャン・ヴィゴ作品からニューヨーク派まで支えたあのボリス・カウフマンと60-70年代ニューヨーク派のオーニッツ。音楽のエルマー・バーンスタインも見事。主演は二人の素敵な子役二人だが脇をピーター・セラーズ、アンジェラ・ラズベリーらが支えた。 ロイ・ヒルにとってはこれがステップとなり「ハワイ」「モダン・ミリー」と大作を撮り、69年にはポール・ニューマンとロバート・レッドフォードのコンビで「明日に向って撃て」そして70年代の「スティング」とつながったのだ。エルマー・バーンスタインの音楽も見事だ
上映は新プリント・スタンダード版で退色しているのは残念だがティッピー・ウォーカー、マリー・スパースの活き活きとした姿を捉えるカウフマンのフレームと若きピーター・セラーズで十分楽しめる。



「フィニアンの虹」Finian's Rainbow 1968/U.S.A./126 分版(ビスタ)

監督フランシス・フォード・コッポラ
原作・脚本E・Y・ハーバーグ、フレッド・セイディ
振付ハーミス・パン
撮影フィリップ・H・ラスロップ
音楽レイ・ハインドーフ
出演フレッド・アステア、ペトゥラ・クラーク、トミー・スティール、ドン・フランクス

アイルランドをあとに、虹の谷にフィニアンと娘シャロンがやって来た。フィニアンは妖精から預かった三つの願いが叶う金の壷を持っていた。妖精たちは盗まれたという。その壷を取り返すべく、妖精オグが追ってきた。彼は、早く壷に願いをかけないと妖精ではなくなってしまうという。もう90%まで人間になってしまったのだ…。


1947年に舞台化されたミュージカルの映画化。当時、新進の監督だったコッポラが抜擢され、主演は30年代から50年代までのトップ・ダンサーのアステア。振付師は30年代からアステアを振り付け、「マイ・フェア・レディ」でも有名なハーミス・パン。娘役はイギリスのポップス界の最高の歌手ペトゥラ・クラーク!

テクニカラープリントのビスタ版で上映!

「ラスト・タイクーン」THE LAST TYCOON 1976/U.S.A./123 分(カラー・スタンダード版)

監督エリア・カザン
原作F・スコット・フィッツジェラルド
脚本ハロルド・ピンター
音楽モーリス・ジャール
撮影ヴィクター・J・ケンパー
出演ロバート・デ・ニーロ、トニー・カーティス、ロバート・ミッチャム、レイ・ミランド、
 ジャック・ニコルソン、ダナ・アンドリュース、ジョン・キャラダイン    
 ジャンヌ・モロー、イングリッド・ボルティング、テレサ・ラッセル

ハリウッドの大映画会社の若き製作部長となったスタールは有能で大スターのもめ事でも処理するが、撮影所長ブラディにも、ねたまれていた。カリフォルニア沿岸を大地震が襲った日、彼は亡き妻に生き写しの美女キャスリンを見初め、スターにしようとする。所長の娘セシリアもスタールに想いを寄せていたために…。しかしキャスリンは…。

ニコラス・レイの同世代でありアクターズ・スタジオの中心人物エリア・カザンの最後の大作であり遺作となった。原作は「華麗なるギャッツビー」のフィッツジェラルドで実在の大プロデューサーのアーヴィング・タルバーグをモデルとしたが未完の大作「最後の大君」となった。これを戯曲作家ピンターが脚本化、音楽はモーリス・ジャール。俳優たちも新星デ・ニーロ以外はまさに往年のスターが揃った。豪華絢爛の正月映画!

スタンダードな良好なプリント

「ルナ」La Luna 1979/ITALY=U.S.A./145 分( カラー・スタンダード版)

監督ベルナルド・ベルトルッチ
脚本クレア・ペプロー、ジュゼッペ・ベルトルッチ
撮影ヴィットリオ・ストラーロ
音楽エンニオ・モリコーネ
出演ジル・クレイバーグ、マシュー・バリー、アリダ・ヴァリ、トーマス・ミリアン 
 レナート・サルヴァトーリ、ロベルト・ベニーニ、ラウラ・ベッティ

14歳の少年ジョーの母、カテリーナは世界的なオペラ歌手。公演に出発しようと準備をしている時、夫が事故死。息子を連れてイタリアに行く。ヴェルディのオペラ公演は大成功だが、父を失ったジョーは学校で知り合った少女とセックスしようとするが、その時彼の意識の中に浮んだ“月”のイメージから母を思い出し、その場を去った…。


マーロン・ブランドを起用した「ラストタンゴ・イン・パリ」で一世風靡のベルトリッチがロバート・デ・ニーロ主演で「1900年」を撮った後に、いよいよアメリカ進出をかけた作品。主演に「結婚しない女」などでスターとなったハリウッド女優のクレイバーグを招き、スタッフは名カメラマンのストラーロを始めイタリアの一流。脇役もイタリアの名優を集めた。ルナとは月、母の愛であり母と息子の禁断の近親相姦を描いた。

スタンダードの良好なプリント

スケジュール

1/14(土) 20:00〜ラスト・タイクーン
1/15(日) 14:00〜フィニアンの虹 17:00〜ラスト・タイクーン
1/16(月) 20:00〜マリアンの友だち
1/17(火) 20:00〜ラスト・タイクーン
1/18(水) 20:00〜フィニアンの虹
1/19(木) 20:00〜マリアンの友だち
1/20(金) 20:00〜フィニアンの虹
1/21(土) 14:00〜マリアンの友だち 17:00〜ルナ 20:00〜ラスト・タイクーン
1/22(日) 14:00〜ルナ 17:00〜ラスト・タイクーン
1/23(月) 20:00〜ルナ
1/24(火) 20:00〜ラスト・タイクーン
1/25(水) 20:00〜ルナ
1/26(木) 20:00〜ラスト・タイクーン
1/27(金) 20:00〜ルナ
年明けも上映あり!!
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